財産目録とはなにか。何のために作るのか。生前に作っておきましょう【遺品整理のクイック】

財産目録を作ろう

財産目録とはなにか？それは「あなたの財産の一覧表」のことです。

株や土地、現金、預金、定期預金など財産を一覧にしておくことはとても重要です。

財産目録

なぜなら、死んでしまうと、家族は「財産がいくらあるのか？」がわからなくなるからです。
死んでしまう前に、財産目録をつくっておけば、相続が始まったときに、手続きをスムーズに進めることができます。相続は10ヶ月以内にすべてを終わらせる必要があるので、自分が死んだあと家族の手間を省くためにも、生前に財産の一覧表を作っておきましょう。

財産目録をつくる意味とは

わかりやすく、財産目録をつくる意味についてまとめます。

■総額がわかる

1つ目は、故人の財産がどこにどのくらいあるのかを把握できることです。

だいたい自分の財産がいくらあるのか？家族に知らせていない人はたくさんいます。
財産目録をつくるうえで忘れがちなのが、それぞれの財産の『保管場所』と『問い合わせ先』です。現金や預貯金などの場合は、財産の保管場所をきちんと記入しましょう。

■マイナスの財産がわかる

プラスの財産だけでなく、マイナスの財産も把握できます。相続人が財産を引き継ぐ際の判断材料になることです。相続人がマイナスの財産を引き継ぐのか、放棄するのかを決めるには期限があります。
相続放棄をする場合は、3ヶ月以内に判断しなければいけません。
そのため、ここでプラスとマイナスの財産を一覧できる表があれば、とても役にたつのです。

■財産の総額がわかる

財産の総額がわかるので、相続税がいくらになりそうか？シュミレーションができます。

財産の総額と相続人が明確であれば、すぐに相続税を計算することができます。
相続税が発生した場合、所有している現金などで納税ができるかどうかもわかります。
また金融資金の中に、配偶者や子どもに生前贈与したほうがお得な資産があるのか？ということもわかります。このように財産目録をつくるのは、とてもメリットが大きいのです。

一覧にしておくことで、相続がスムーズに進むわけです。

面倒かもしれませんが、きちんと把握しておくようにしましょう。